【デートプラン相談部屋】27歳、大手町勤務の男が彼女に振られた夜、向かう先は…

忙しくて連絡できなかった。

他に気になる人ができたの。ごめんね。今までありがと!

絵文字どころか☆マークも無いLINEメッセージがスマホの待受画面に通知される。

金曜日の20時10分。あまり混んでいない池袋行きの電車内で、小さな溜息が漏れた。

なんてことはない。「最近連絡してこないね」と恐る恐るLINEをしたら、こうなった。

フラれてしまった。ただそれだけのことだ。

俺はLINEのトーク画面を開かずに、リストの最上部にある【美紀】を、スッと指でスライドして削除した。

大丈夫、心の準備は出来ていた。

フラれることは、今回が初めてじゃない。

ただ、仕事終わりの疲れた心に、美紀の言葉は鉛のようにずしんと響いた。

家に帰る 足取りは一段と重くなった。

最近、嫌なことしかない。

今朝は社員証を家に忘れてしまって、猛ダッシュで取りに帰って遅刻寸前だった。

おかげで着ていたシャツが汗で酷いことになった。

昼間に挨拶に行ったお得意先でも、相変わらず「鈴木くん」て呼ばれるし。

同行していた課長に

「なあ鈴村。名前も覚えてもらえない営業マンなんて、情けないと思わんのか?」と呆れられた。

何より一番ショックだったことは、こないだの昇進のタイミングで、会社の同期5人のなかで、俺だけ主任にしてもらえなかったことだ。